カード「CANES VENATICI(りょうけん座)」の解説をしています
このページでは、カナダのデザインスタジオ「BLACK AND THE MOON」で制作されたオラクルカード「Compendium of Constellations(星座の概要)」の読み方を記載しています。
このオラクルカードデッキには解説書がないため、星座の知識とカードに書かれているキーワードからイメージしてカードを読み解かなければなりません。
「購入したのに難しくて読めない…」
そんな皆さんへ、
リーディングの一助となれば幸いです。
今回は「りょうけん座」のカードをご紹介します。
読み方も書いてあるので参考にしてください。
2020年の夏ごろに、Compendium of Constellationsカードがリニューアルしたようです。リニューアル後のカードには、キーワードが書かれておりません。あらかじめご了承ください。
- 1)CANES VENATICI(りょうけん座)星座の概要
- 2)CANES VENATICI(りょうけん座)星座の由来・諸説
- 3)CANES VENATICI(りょうけん座)カードの読み方
- 次のカード(CANIS MAJOR/おおいぬ座)
1)CANES VENATICI(りょうけん座)星座の概要
CANES VENATICIは
「りょうけん座/猟犬座」を表しています。
英語での読み方は
「ケィンズ ヴェナティサイ」。
猟犬とは、狩猟を行う犬のことですね
りょうけん座は
北半球で確認できる小さな星座です。
北斗七星(おおぐま座)の近くにあり、
ひしゃくの柄の部分から南西方向に
目線をずらすと、見ることができます。
りょうけん座のなかで
一番明るい星はα星(3等星)です。
コル・カロリという名前がついています。
コル・ラテン語で「Cor Caroli」と書きますが、英語にすると「Charles' heart」つまり、「チャールズの心臓」という意味です。
このチャールズは、現在の解釈では1625年からイングランドの王だった、チャールズ1世とされています。
チャールズ1世は数々の失政を重ね、その影響で清教徒革命(ピューリタン革命)が勃発。ついには処刑されたとされています。
なぜ猟犬座のα星にこの「チャールズの心臓」がついたのかは、明確にされていません。
このカル・コロリは春のダイヤモンドを構成する星のひとつです
2)CANES VENATICI(りょうけん座)星座の由来・諸説
りょうけん座は1687年、
ポーランドの天文学者である
ヨハネス・へヴェリウスによって
設定された新しい星座です。
- 北の犬「アステリオン」ギリシャ語で「小さな星」
- 南の犬「カラ」ギリシャ語で「喜び」
新しい星座のため、
古代の神話などはありません。
彼の名前「ヘヴェリウス」は1935年に発見された月のクレーターに採用されています
ちなみに中世では、翻訳ミスにより
りょうけん座が「うしかい座の犬」
とみなされていたようです。
その理由は以下のとおりです。
***
もともと、うしかい座の一部の星は
「棒」を表すとされてきました。
しかし、ギリシャの天文学者
プトレマイオス(英:トレミー)が
論文をアラビア語に翻訳したとき、
「棒」の部分を翻訳者が、
العصا ذات الكُلاب=フックを持っている人
と(適当に)翻訳しました。
ギリシャ語を良く知らないから、発音だけで文字をあてはめたとか^^;
その後、さらに誤訳が起こります。
アラビア語からラテン語への翻訳で
今度は「フック」を「犬」としてしまいました。
なぜなら、アラビア文字にすると
「犬」と「フック」は二つとも同じような
スペルに見えるからです。
結局ラテン語では、
「フックを持っている人」から
「槍つかいが犬を持っている*1」
という意味になりました。
その後、うしかい座は「二匹の犬をつれた男」としてが描かれるようになったそうです
3)CANES VENATICI(りょうけん座)カードの読み方
キーワード:「bunt」(角や頭で)突く、押す
今回は、猟犬のイメージから
「突く」というキーワードが設定されています。
buntから連想されるプラスの意味
・夢に向かって一途に努力している
・意見を押し通す
・意見に一貫性がある
・自分に自信がある
・自信をもって前に進む
・危険をかえりみない
・前向きに考えている
・何があっても突き進む
buntから連想されるマイナスの意味
・意見をなかなか変えない
・周りの意見に耳を貸さない
・意固地になっている
・他人の意見を押しつぶしている
・発言に一貫性がない
・他人に振り回されている
・ネガティブ思考
・もっとポジティブに物事を捉える
buntから連想される仕事運の解釈
・力強いリーダー気質である
・リーダーシップを発揮している
・前線で活躍している、活躍する
・カリスマ性がある
・自信がみなぎっている
・トップダウン
・課題解決力が高い
・ワンマン気質
・周りの意見を聞かない
・チーム運営ができない
・会議などでケンカをする
・もっと人の話を聞く姿勢をもつ
・課題から逃げている
・自分の意見に自信が持てない
buntから連想される恋愛運の解釈
・パートナーへの愛情が深い
・無理だとしてもアタックする
・当たって砕けてみよう
・モテるという絶対的な自信
・容姿に自信がある
・恋愛している自分が大好き
・パートナーとの強力な絆
・パートナーに意見を言わせない
・パートナーに意見が言えない
・パートナーに家事を押し付ける
・DVなどに注意
・パートナーとの課題を見て見ぬふり
・押し付けるだけの愛情
・コミュニケーション不足
その他の解釈
・周囲に迷惑をかけている
・うるさい、静かにする
・物事を俯瞰してとらえましょう
・思春期に入っている
・反抗期、それに伴う課題
・何が起きてもへこたれない
次のカード(CANIS MAJOR/おおいぬ座)
*1:ラテン語の翻訳が難しいので、合っているかわかりません。。