最近の大学生は、一般企業やNGO・NPOにインターンとして参加し、単位を取得したり・社会経験を積むのが主流になっているようですね。活動的で素晴らしい取り組みだと思います。
私は少し前、NGO・NPO団体に所属していましたから、入れ代わり立ち代わり、沢山の大学生が事務所にやってきていました。笑顔の素敵な人が多く、若々しくフレッシュな気持ちになりますね。
しかし、せっかく意気込んで「やるぞー!」と参加しても、受け入れ先の団体が仕事を振ってくれないことって、よくあります。
折角の意気込みを無駄にしたくない学生さん、本記事でちゃんとしたNGO・NPOの選び方を伝授しますよ(^_-)-☆
- NPOやNGOでの仕事に興味のある学生さん
- NPOやNGOで求められるスキルを知りたい人
- NPOやNGOでインターンをしているが、放置されている人
NGOやNPOでのインターンに向いている人
まずは、NGO・NPOでのインターン生活に向いている人をご紹介します。
インターンとして団体に所属すると、お仕事や作業を職員からもらえます。ただし学校とは違いますから、待っていれば指示があるとは限りません。一つ一つの仕事が終われば、自分から受け入れ団体の職員へ、
「この仕事が終わりました」
「次の作業を教えてください」
「これ手伝いましょうか?」
ときちんと声をかけていける人財が求められます。(これは一般企業でも同じですね)
また、NGOやNPOは都道府県や市町村との連携もありますし、子どもたちや地域の方々への教育に向かうこともあります。イベントの受付やマイクランナーとして会場を走り回ったり、セミナー会場のセッティングや後始末なんかも手伝うことがあります。
- 積極的に外に出てお手伝いが出来る
- お子さんが好き
- 人と交流するのが好き
- フットワークが軽く全国を飛び回れる
こういった人財も求められます。デスクワークよりもフットワークですね!
また所属する団体によっては、学生たちでイベントやデモなどの企画を立ち上げ、企画書の作成やミーティングの実施機会も多くあります。自ら考え行動できる力も必要となりますよ。
ここまで、NPOやNGOのインターンとして求められるスキルをお伝えしてきました。じゃあ、そんな優秀な皆さんを受け入れ、うまく活用してくれるNGO・NPOはどういったところなのでしょうか?見ていきましょう!
インターン先(NGO・NPO)の選び方
その1:返信の遅い団体は避ける
インターンの募集は、一般的にインターン専用の募集サイトやボランティア募集サイトで行われることが一般的です。気になる団体があれば、募集要項をチェックし、申し込みます。
募集サイトを通じて申し込んだ内容は、受け入れ団体の職員がチェックします。しかしながら、そのメールを全く見ていない団体もあるのです…。
私が所属していた団体の事務所には共有端末があり、その端末に団体代表のメールアドレスが割り当てられています。(この時点で元SEの私は設定に疑問を持ったわけですが…)
少人数の団体では、職員それぞれに専門分野があり、完全分業(1人=1領域)となっています。この分業のせいで、彼らは打ち合わせや資料作成・外出も多く、共有端末宛てに来たメールを毎日見ていない場合があります。
また、メール確認担当者を置いていないため、気が付けば2週間放置していたり、メールに気づいていても担当領域が異なるため、返信しないなどしばしば・・・
メールが返ってこない場合は、団体側に受け入れる余裕がないと判断できますので、まずはここで、その団体を候補から外してしまいましょう。
その2:面接で指導担当者を確認する
さて、受け入れ先の団体から面接に進んでくださいと言われると思います。最近ではSkypeやZoomでの面接も多く実施されていますので、遠方の方は打診してみてもいいかもしれません。
面接で相手から色々質問されて、一通りあなたが答えたとしましょう。最後に質問はありますか?と相手から聞かれます。そのときに、「指導を担当してくださる方をご教示ください」と聞いてみましょう。
この時点で明確に「〇〇さんです」と返事があればOK。その場に〇〇さん(担当者)がいるのであれば、挨拶させてもらいましょう。
しかし、「まだ決まってない」と言われることもあります。その際は、自分が考えている領域(申し込んだ内容)のお仕事を手伝わせてもらえない可能性もありますし、面倒を見るだけの余裕がないと捉えることもできます。
『担当者が決まっていない⇒インターンの担当業務が決まっていない⇒団体の内部で役割分担ができていない or そこまで考える余裕がない。』
と捉えましょう。
インターン開始したら、おそらく暇で暇で仕方がないことになるでしょう。私の所属していた団体のインターン生は、毎日来ても作業がなくて本をずっと読んでいました…。(実は私も、職員でしたが同じような境遇でした…)
その3:今後の作業やスケジュールを確認する
さて、担当者は決まっていると言われたとします。であれば、次はインターンとして週に何回来るべきか、そして入ってからすぐに行う仕事の確認を行いましょう。
「週に何回来るべきでしょうか?」「初日はどんな仕事をするのでしょうか?」という質問は、相手がどれだけの仕事量をインターンに与えるつもりでいるのか、作業計画が立っているのかを見極めるのに役立ちます。
ここで「いや、、君の都合でいいよ」とか「まだ決まってないから、次とりあえず来てほしい」言われたら、団体側はまだ何をお願いするか考えていない証拠です。あなたが初日を迎えるまでに決めてくれる団体もあるでしょうが、初日は何の仕事もないかもしれないと腹をくくった方が良さそうです…。
ちゃんと仕事を振ってくれない団体に入ってしまったら…
残念ながら、思った以上に何も仕事を振ってくれない団体が多いのも事実。特に少人数で仕事を回している団体は、インターンを何人も採用する割に、内部での役割分担ができておらず、インターン生を困らせています。
もし、いまお仕事をもらえない団体に入ってしまったら、とりあえず指導者とは別の職員に「何かすることはありませんか?」と声をかけてみてください。
NPOやNGOのような団体は、定期的に会報を会員に対して送付する作業があったり、荷物を運んだりすることがあります。簡単な宛名ラベル作成や、袋詰めなども作業を少ない人数(特に事務員さん)で回していることも多いため、困っていそうであれば、ぜひ声をかけてあげてください。
また、時間的に差支えがなければ、担当外の内容であっても、職員の外出にお供させていただくことも検討してください。社会勉強になりますよ。
未来ある学生のみなさまが、有意義なインターン生活を送られるよう、お祈りしています☆